思い出の中華屋さん、思い出の味は再現ならず。

こんにちは、最近ノスタルジーに駆られている赤羽在住の石川といいます。
歳せいでしょうか、自分が幸せだった若い頃、幼い日のことを、気が付けば考えている、というか思い出してるんですよね。すこし暗いでしょうか?(笑)

でも、昔のある出来事をふと思い出すことってありますよね?何故だか理由は分からないけど、忘れていたものが、ふいにパッと記憶に蘇ったりすること・・・。きっかけは食べ物の香りだったり、遠くで聞こえる5時の鐘だったり、ほんとに様々です。

昨日も、勤め先の市役所から歩いて駅まで帰る途中、銀杏並木の道があるんですが、道端に石が転がっていたんです。それを、なんとはなしに蹴った途端、突然、昔よく行っていた中華料理店の思い出が蘇ってきたんです。今まで、思い出したことなんて一度も無かったのに。。。

それは、草加市にある新華楼という中華料理屋で、 家族で外食といえばここしかない、というくらい気に入っていてよく通っていました。

今38歳になってみて考えたら、当時は5人家族で子供はみんな小学生の食べ盛りの3兄弟だったので、実は気に入っていただけではなく、安くてたくさん食べられるから両親は選んでいたんだと思います( ̄▽ ̄)

そうはいっても味は良く、今思い出しても食べたくなる、これぞ中華屋さんのラーメンとチャーハンです。今時のコッテリしたラーメンではなく、あっさりしょうゆベースの鶏の出汁がきいた透き通ったスープなので、食べ飽きることがありませんでした。

チャーハンも奇をてらった具材や味付けはしていないと思われるのに、いくら他の店でチャーハンを食べても同じ満足を味わえたことがありません。

そういえば、そこに通っていた当時は、家族が揃って一番幸せな時期でした。

私が中学生の頃には両親の仲が悪くなり、兄は引きこもりになってしまい、家族揃って外食などすることがなくなりました。この店は、出前をしてくれていたので家で食べることは出来ましたが、やはり出来立てではないので味も違ってきてしまいます。

その後、両親が離婚をして私は引越しをしたことで、お店に行くことが出来なくなりました。

思い出してからというもの、そのお店はまだあるのか、あの忘れられない味を食べてみたいと思い、どうしても我慢ができず一度行ってみましたが、自分の舌が違ってしまったのか、なぜか同じ味と感じることはできませんでした。

おそらく、私の思い出の中のこの店のラーメンとチャーハンは、家族の幸せというフィルターが掛かっていて、現実よりも何倍にも美味しく変換されていたのかもしれません。

忘れていたことを思い出すことはできましたが、失くしたものを取り戻すことはできない、、なんとなくそんなことを感じ、「歳取ってくねぇ」と独り言をつぶやいて帰路につきましたとさ。

終わり。